悪なるサンタの大作戦!



ここはリンクとトゥーンの部屋。

「っと」

扉を開いたが刹那、吊るされた鉄球が勢いよく襲ってきたところをダークリンクはひょいと躱して。ダークトゥーンは身長の関係か、鉄球は頭上を素通り。

「あっぶねーなぁ。殺す気かよ」
「……危ない」

ダークリンクが踏み出すと、それで何かのスイッチを踏んだのかダークリンクの足下から槍が真っ直ぐと突き出された。直前で首を反らし、回避。

恐る恐る、それまで置いていた位置から足を離すと、槍は引っ込んだ。綺麗に床に収まり、肉眼では気付かない。ダークリンクは肩の力を抜いて短く息を吐き出す。

「そういうのは早く言え!」

すると、ダークトゥーンはかくんと首を傾げて。

「口を動かす暇があったら……何だったか」
「これでいいかよ! メリークリスマス!」

ダークリンクは枕元にプレゼントを置いた。恐ろしく投げ槍である。

肝心の、二人のターゲットであるトゥーンはベッドの上で横たわり、リンクはそのベッドの近くの床の上で倒れて眠っている。ダークトゥーンが自分の唇の前で人差し指を立てると、ダークリンクはリンクの傍らに屈み込んで。

「……ったく」

意地を張るトゥーンを何とか寝かしつけて、戸締まりの確認に出ようとしたってのがバレバレだ。ダークリンクは何となく、彼の頬をぷにっとつついて。

「相変わらず」

噛み付きたくなるような顔してんなぁ……
 
 
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