僕らの正義
「で、どうすんの?」
ご馳走様でした、と手を合わせたところでダークフォックスが訊く。
「ええっと……ちなみに誰が」
「おや。新しいリーダーは人を選ぶのですか」
分かりやすい嫌みだ。
「どうやら本来の目的を忘れていらっしゃるようで」
「そっそういうわけじゃ」
「ではでは楽しいお泊まり会を――」
「分かったよ!」
ダークファルコはにこりと笑って、
「ありがとうございます」
勝てない。リンクに似て口達者な人だ。
「それでは積極性溢れるリーダーの為に今回の依頼内容について説明致します」
気乗りはしないが行くしかないか。
「……お願いします」
小さく息を吐いて座り直す。
そうして話に耳を傾けるルーティをダークウルフは黙って見つめていた。……