スマ学200のお題
136.ASMR
ASMR。エイエスエムアールと読む。
"Autonomous Sensory Meridian Response"の略称であり正式な日本語訳といったものは今のところ存在しないものの、直訳するならば『自律感覚絶頂反応』と表現できるそう。
一口に言えば人が聴覚や視覚への刺激によって感じる心地よい、脳がゾワゾワするといった反応・感覚を指すものであり某動画サイトでよく見かけるこれ系統の動画はこのような感覚に訴えかける動画だとも言える。……
「そう、……上手だよ。ルーティ」
粘着質な音がゆっくりと響く中で囁く声。
「ちゃんと、出来てる……?」
不安げに視線を上げればその人は髪を撫でて。
「ん。もっと掻き回して」
「、溢れそう……」
「ちゃんと零さないように」
艶かしい音が激しさを増して。
「上手上手──」
拳骨。
「何してやがる」
拳を握って頬に青筋を浮かべるのはウルフ。
「何って……ただの授業だろ?」
「普通にやれ」
スライムを作る授業。
「こういうのがいいんでしょー?」
ローナはビーカーの中のスライムを混ぜながら。
「ざぁこざぁこー!」
「はうっ……! ろ、ローナ殿……そ……そんな風にグチュグチュされたら……っ」
「二人ともちょっといいかな?」
お怒りのレッド氏。
「これASMR動画として録ったら伸びるかな」
「エス組の奴らがやってるとこ見てー」
ちなみに、このすま組の件でエス組の授業内容は残念ながら差し替えになったとか何とか。