おいでませ、ダーク診療所!
全てが上手くいこうとした、その時である。
「……にぃに?」
現れたのは唯一無二の妹ピチカ。
「ふえっどうしたの?」
きょとんとした様子の彼女にスピカは当然肩を跳ねたが、これを占めたとばかりにルーティが手招いて耳打ち。こくこくと頷いてピチカは話を聞いていたが、
「えぇー! にぃに、まだ身長気にしてたの?」
それを貧乳を気にしてるお前が言うな!
「うっうるさい、関係ないだろ!」
「そうだよ関係ないよ!」
ぐっ、とスピカはたじろぐ。
「身長なんて気にしないでいいんだよ!」
ピチカは更に前に出て続けた。
「僕はそのままのにぃにが一番好きだから!」
沈黙。
「ウルフ」
「はい」
「双子を捕獲しろ」
ちょっと待てええぇえ!?