おいでませ、ダーク診療所!
やれやれ、やっぱり酷い目にあった。……ダークウルフが。
「終わったかい?」
エントランスホールへ立ち寄ってみたその時、声をかけたのはマルスである。
「ううん、後はレントゲンだけ。二人は?」
「僕たちはさっき終わったところだよ」
そう話している間にも続々とメンバーが集まりつつある。
早く済ませなくては。
「大丈夫、レントゲンは案外普通だから」
「担当はダークマリオとダークルイージだったな」
「そっかそれなら安心し」
「突撃(物理)、貴方の診断書チェーック!」
不意打ち。
「ふぎゃんっ!」
背後から忍び寄り宣言通り突撃をかましたのはクレイジーである。
「へぇー身長伸びてるじゃん」
「子供の、いや人間の成長というのはあっという間だな」
「とりあえずそこ退いてくれませんか」
ルーティ下敷き。
「……ん?」
乗っかるマスターとクレイジーをウルフが後ろ襟を掴んで引き剥がしたところ。
ひらり、舞い落ちる一枚の診断書。
「これって」
ルーティはその場に足を崩して座り手に取った。