おいでませ、ダーク診療所!



やれやれ、採血では酷い目に遭ってしまった……

リンクとトゥーンは廊下を歩いていた。肝心の採血の検査では異常無し、それはまあ良かったのだがとても心臓に良いものではなかった。いやまあ確かに検査自体、悪いところがあるかもしれないのだから良いも悪いもあるわけないのだが。

あれは人の問題だよなぁ……

「兄ちゃんは肺活量って自信ある?」
「そうですねぇ」

もうすぐその部屋に着くといったその時。


耳を劈く破裂音。


「……?」

少し響いたが然して問題はない。両耳を塞ぎ怯んでいるトゥーンを置いて肺活量の検査を行っている部屋のドアノブに手を掛けると、ちょうど扉が開いた。

「おっ」

マリオである。

「今、凄い音しましたが」
「自業自得だろ」

言って診断書を片手に立ち去るマリオ。

「暫くは検査できないと思うよ」

遅れて出てきたルイージが申し訳なさそうに手を合わせて兄を追いかける。

「兄ちゃん」

いつの間にか部屋を覗き込んでいたトゥーンがぽつり。

「死んでるんだけど」
 
 
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