世界の終わり



平和なんてものは望むべきではない。

雪崩のように、何の前触れもなく唐突に。


日常は崩壊する。


……世界が終わる夢を見た。ほら見たことか。夜遅くに変なメッセージなんか送るから。もそもそと布団の中で身を捩っていると違和感を感じた。

重いような。

「親が親なら子も子だな」

はあ、と呆れた声で溜め息をつく。

「リーダーが聞いて呆れる」

寝惚け眼を擦ってぼやけた視界の中どうにか声の主を捕まえた。

……青い瞳。包帯。

「ひっ」

何でもない日常を崩壊させる始まりの合図は。


「ひぎゃああっ!?」 


他の誰でもなく。僕の悲鳴でした。
 
 
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