神様のねがいごと



――新世界創造計画。

その為に生み出された彼にとって、家族とは何なのか。それを知る由もなかった。

だからきっと、知りたかったんだ。


触れたこともなかったけれど、たった一度それを目にしただけで。

大切なものだと、気付けたから。


「そういうこと」

カービィは納得したように頷いて。

「道理で子供みたいなことばかり……」
「ただのままごとじゃねえか」

最後まで苦笑しっぱなしのマルスと、やはりここでも悪態をつくウルフ。

「だからって僕たちに頼まなくても」
「双子がいるじゃないですかぁ」

タブーは小さく首を横に振る。

「かれらは、せいさくしゃだから」
「タブーのお願いなら聞いてくれるよ」
「たかいたかい?」
「そ、それはちょっと」

いくら万能の神といえど、片腕の無い彼らでは限界がある。

すると、リンクは人差し指を立てて。

「こういうのはどうでしょう?」
 
 
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