神様のねがいごと



――二十分後。

「これだけあれば文句はないでしょう」

リンクはやれやれと額の汗を拭って。

タブーが座っている椅子の前のテーブルの上にずらりと並べられた、数々の料理。

これを一人で作ったのだから凄い。

「くれぐれも残さないように」
「残らないと思うけど」

リンクの忠告に対し、苦笑いを浮かべてルーティが指差す先にはきらきらと瞳を輝かせるヨッシーとカービィの姿が。

「それもそうですね」

リンクはくすっと笑みを溢す。

「ほら、食べなよ」

ルーティが声をかけると、タブーはスプーンを手に取った。暫くじっと見つめていたかと思えばそれをルーティに差し出して。

「たべさせて」
「え?」

何処まで懐いているのやら。

「そんくらい自分で食え」

傍で見ていたウルフは溜め息を吐いた。

「餓鬼じゃあるまいし……」
 
 
7/11ページ
スキ