神様のねがいごと
リンクは振り返って。
「食事、ですか?」
ルーティが視線を遣ると、タブーはこくりと頷いた。リンクはうーんと唸って。
「何を食べたいんですか?」
「なんでもいい」
「それが一番困るんですけどね」
リンクは溜め息を吐き出す。
ちなみに、ここは食堂の奥にある厨房である。別のことをするというのでついてきてみれば、何故かここだったわけだ。
「つくれないの?」
「作りにくいんです」
「やくたたず」
「はい、ストップ」
タブーの発言が気に障ったのか、マスターソードを持ち出すリンクをたまたま居合わせたロイが留めた。苦笑いを浮かべて、
「いいじゃん。作ってやろうぜ」
「……そうですね」
このままじゃ一番懐いているルーティから離れそうもないし。リンクは後ろに手を回してエプロンの紐をきゅっと結び直すと、
「少し待っていてください」