神様のねがいごと
「……成る程」
事情を聞かされたマルスは腕を組んで。
「ウルフがやってあげたら?」
「んな趣味の悪いこと誰がするか」
マルスはそう提案するが、対するウルフは案の定、ふんと鼻を鳴らして拒否。
「おおかみさんはひりきなのかな」
「お望みとあらば昇天させてやるよ……」
「それ高いけど違うから!」
タブーに銃口を向けるウルフを、マルスが後ろから羽交い締めにしていると。
「どうしたんですかぁ?」
現れたのはヨッシーである。
「実は――」
マルスから事情を聞かされたヨッシーは、膝に手を付いてタブーを見つめた。
「相手は誰でもいいんですか?」
「たかければいいよ」
ヨッシーは腕を組んで考える。
「そうですね……」
X部隊メンバーの中で一番背が高いのは。