神様のねがいごと



それにしても、意図が読めない。

「……まあいいか」

深く考えるのはやめにして、とりあえずやってみることにした。ルーティはタブーの脇に手を回すと、ぐっと持ち上げ――

「やめた」
「えっ」

ひょいと呆気なく逃げられた。

「気が変わったの?」
「ううん。ルーティ、ちいさいから」


ぐさり。


「ひくいひくいだよね」
「やめてやれ」

ウルフがタブーの頭の上にぽんと手を乗せたが、時既に遅し。ルーティはテーブルの下で膝を抱え、うずくまっていた。

「どうせ小さいですよ……」
「うわっ、ルーティ!?」

その時、食堂にやって来たのはマルスとアイクだった。マルスは驚いて。

「座敷わらしかと思ったじゃないか」
「どうした。小さいとでも言われたのか」
「ナチュラルに追い討ちかけるな」

ウルフは溜め息。
 
 
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