神様のねがいごと
なんとルーティはタブーと鉢合わせていたのだ。特徴あるオッドアイを目にした瞬間扉を閉めたはずだが……何故、後ろに。
「つ、捕まりました」
「見りゃ分かる」
ルーティに後ろから抱き付いて背中に頬擦りをするタブーを目に、ウルフは溜め息。
とりあえず、引き剥がしておく。
「ったく……」
「ど、どうしたの?」
ルーティは苦笑気味に訊ねて。
するとタブーはゆっくりとした動作で両手を伸ばし、こう言うのだ。
「たかいたかい、してほしい」
えっ?
ルーティとウルフは顔を見合わせる。
「……あの、たかいたかーいってやつ?」
「そう。ルーティ、やってよ」
しかもご指名。
ルーティはここでもウルフに視線を遣ったが、今度こそ目を逸らされて。