今日からワタシは



「くっ」

目についた扉のドアノブを掴み、急いで開いて飛び込む。すぐに両手で押さえつけるようにして扉を閉め、息を弾ませて。

直後、ばたばたと廊下を駆ける音に思わず息を止めたが、次第に遠退いていくとユウは安心したように息を吐き出した。

「ゆ、ユウ!?」

その声に恐る恐る振り向いて、状況を把握するなりユウは後ろに飛び退いた。

「いっ……」
「ごめんなさい、驚かせましたか?」

背中を扉にぶつけたユウの元へ駆け寄ってきたのはゼルダである。ユウははっと目を開き、頬を染めると同時に顔を背けて。

それもそのはずである。

「ふ……服、を……」
「はい?」
「服を、早く着ろ……っ!」

ユウが慌てて飛び込んだのは脱衣場。

そしてまさにこの時、ゼルダを初めとした女性陣がそこで着替えていたのである。

……下着姿だったのが救いだ。
 
 
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