今日からワタシは
「ポケモンだから可能なの?」
「いや違う。絶対に違う」
ユウは即座に否定して。
「じゃ、あれだねぇ。ユウ、知らない内に変な薬でも呑まされてたんじゃなぁい?」
極めて単純な推理ではあるが、有り得ないということも……って、なんでさっきから妊娠したという流れで話が進んでるんだ。
「そもそも、私は妊娠など」
「怪しいとすればリオンだよね……」
「それは否定しない」
つい、即答してしまった。
「んふふー、良情報ごちそうさまっ」
カービィはぽんとユウの肩を叩いてそう告げると、上機嫌でその場を離れた。
……誰の子供が欲しいんだ?
「見つけました!」
って、自分も真に受けてる場合じゃなかった。そうこうしている間にリンクに見つかってしまい、ユウは肩を跳ねさせて。
「っしゃ! 逃がさへんで!」
全速力で逃走。――捕まってたまるか!