今日からワタシは
「……熱はないみたいですね」
声が聞こえてきたので、ユウは重い瞼をうっすらと開いた。どうやら、自分はいつの間にか、少し寝てしまっていたらしい。
「起こしましたか?」
それまでユウの額に触れていたリンクは心配そうに顔を覗き込んで。ゆっくりと体を起こすと、そこにはドンキーもいた。
「気分はどんな?」
「……リム」
人を呼ぶほどのことじゃないだろ、とユウはひと睨み。リムは溜め息を吐いて。
「大丈夫かって聞いてるのよ」
「いい。もう回復した」
ユウが立ち上がろうとすると、
「あっ、まだ安静に」
「無理したらなんちゅうか」
「……は?」
何をそんなに心配しているのか。
「ユウ!」
その時、駆け込んできたのはリオンである。酷く慌てた様子で現れた彼は暫し息を弾ませていたが、ぱっと顔を上げて。
「妊娠したって……本当、なのか……?」