今日からワタシは
「子供の名前はどうするのかと思ってな」
少しは期待を裏切れ!
「二人の愛の結晶だろう! これは大切なことだからな……私にも候補がある!」
嬉しそうに話すこいつの笑顔の眩しさときたら。地平線に沈めてやりたい。
「……あのな」
「第一候補として、リュオはどうだ?」
「私の話を聞けえっ!」
某歌姫張りの声を上げると、さすがのこいつも目を丸くした。と思いきや、膝に手を付いて此方のお腹に笑いかけながら。
「ママは怖いな!」
足蹴。
「こ、子供の前で破廉恥な……っ」
「言いたいことはそれだけか」
下腹部を踏みつけても尚、頬を染めてぴくぴくと震えているこいつときたら……相変わらず気持ち悪い。ユウは溜め息。
「……もういい。立て」
足を退かすと、リオンはぱっと立ち上がって。尻尾を振りながら、次の命令を待機。