悪なるアイツを倒すには
悲鳴。ビクッと肩を跳ねて、注目。
「ぎゃー! ぎゃー!」
「……これぇ?」
「寄せんな寄せんなぎゃあぁああ!」
さっきまでの緊張感は何処へやら、ダークカービィが引き続き剣を差し向けるとカービィは大袈裟に声を上げて剣をぶんぶん。
「な、何があったんだ?」
ここからでは少し状況が掴めない。
「降参するぅ?」
「そそそそんな作戦でこの僕が屈するわけ、」
ダークカービィが一歩近付くと、
「ぎゃあぁあああ!」
超倍速で剣をぶんぶん。
「降参するぅ?」
「しますぅうう!」
「何でもするぅ?」
「しますしますしますぅうう!」
ぐりん、と。首をきっちり九十度向きを変えて結果報告。
「勝ったよぉ?」
……え?
カランと音を立てて落ちる剣。同時に、コピー能力も解除された。
へなへなとその場に座り込んで引き攣った笑みを浮かべるカービィからは、如何に必死だったかが窺える。にしても何が原因だったんだ?