ハツジョウ禁止!
「やめてよね、辛気くさい」
暗いのはあまり好きじゃない。
そこでカービィが窓に早足で歩み寄ってカーテンを開くと、その音にネロは慌てたように布団を押し退け、起き上がって。
「ばっ、余計なこと……」
射し込む朝日がまだ眩しい。
小さく溜め息を吐き出して振り返るカービィに、ネロはぴしっと固まった。
「ほら。さっさと薬呑んで安静に」
「お前……」
ベッドの縁に腰掛けたカービィの頭の上で、疑問符が飛び交った。するとネロはカービィの手を掴み、ずいと顔を近付けて。
「リム、なのか……?」
髪の色しか合ってない。
「や、違うんだけ」
「じゃあ、いいんだよな……?」
そう言ってカービィをベッドに押し倒す、朝日で照らしだされたネロの表情は。
頬に赤みがかかり、甘い吐息を洩らしつつもうっすらと笑みを浮かべて。――さすがの彼も発情期には敵わなかったらしい。