ハツジョウ禁止!



「おっ俺の部屋から……?」

フォックスが疑問符を浮かべている間にウルフは駆け出していた。急いで部屋に駆け寄り、扉を勢いよく開いてみると。

「僕は落ち着いてるよ……?」

ファルコが、押し倒されている。

「これがどう落ち着いてんだよッ!」


……ルーティに。


「ぎゃああぁあ!?」

声を上げたのは後から駆けつけたフォックスである。ベッドの上で押し倒されていたファルコは必死になってルーティに枕を押し付けながら、その存在に気付いて。

「る、ルーティが……押し倒して……」
「てめえ、俺はいいのかよ!」

と、気付いたルーティがふと顔を上げ、ウルフを見つめた。ウルフはぎくりと肩を跳ねさせ、一歩後ろに下がって。

「ウルフ……戻ってきてくれた……」

ルーティはファルコから離れてベッドから下りると、ウルフの元へ駆け寄り――

「朝の続き。僕とえっちなこと、しよ?」

愛くるしい笑みで、真ん丸の瞳を向けた。
 
 
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