大きくなったら



「何のつもりですか、ダークリンクまで」
「へへっ……」

リンクが屈み込んで見つめる中、トゥーンに日傘をさされながらダークリンクはにやりと笑って。リンクは顔を顰める。

「魔法の種明かしってやつ。馬鹿なあんたらにしてやろうと思ってなぁ?」
「何を言って……」
「きゃああぁあ!?」

その悲鳴にリンクは振り返って。

「……えっ」

目を疑った。何故ならそこではラディス(本当はルーティだが)がフォックスをその場に押し倒し、唇を重ねていたのだから。

「は……っ」

しっかり舌を絡ませた後、舌先に糸を引きながら解放。唾液をごくんと飲み込めば。


ぽふん、と白い煙に巻かれて。


「もっ」

煙が晴れればそこにはルーティがいた。

「戻ったああー!」
 
 
16/17ページ
スキ