愛のカタチ
それでも、フォックスは警戒を解かない。
「お前、勘違いしてない?」
クレイジーはフォックスを睨んで。
「……何がだ」
「よく考えてよ。そいつらはカービィの意識を奪ってから犯行に及んだ」
フォックスは眉を顰める。
「僕ならそんなことしないね。僕には力がある。欲しいものは無理矢理剥ぎ取って、抵抗すれば黙らせる。邪魔すれば――」
そこまで言ってしまえば、フォックスの頭の中で彼ら三人は容疑者の枠から外れていた。……そうだ。だとしたら。
「彼らも、違うということでしょうか」
リンクが口を開いた。彼ら、というのは次に訪れようとしたダークシャドウのことである。――彼らにも、力はある。
「ま、ダークシャドウなら正面から来るっしょ。化けることが出来るんだし」
「つか、スピカ命だしな」
カービィとロイが口々に語る中、フォックスは腕を組む。となれば、犯人は。……