愛のカタチ



「ストーカー?」

カービィは顔を顰めて。

「ああ!」
「ふぅん。で、何でそれを僕に?」

次の日、カービィはレイアーゼ都市の繁華街を歩いていた。隣を歩くルーティと共に、買い物を済ませる為である。

「おまっ……少しは察しろって!」
「何それ」

ちなみに、カービィは現在携帯でロイと話しているのである。何やら必死に訴えるロイに、カービィは溜め息を吐いて。

「……あのさ。それ、今更だよ」
「そりゃそうだけど!」
「フォックスじゃあるまいし」

呆れたように応対するカービィを、ルーティは怪訝そうに見つめている。カービィは視線に気付くと、ただ、にこりと笑って。

「だから!」
「あーもう。切るよ」
「ば、っ聞け! 切るな!」

ロイにしては必死だ。

カービィは既に親指を携帯の電源ボタンに向けていたが、改めて溜め息。

「じゃ、どうすりゃいいわけ――」
 
 
3/15ページ
スキ