愛のカタチ
「ストーカー?」
カービィは顔を顰めて。
「ああ!」
「ふぅん。で、何でそれを僕に?」
次の日、カービィはレイアーゼ都市の繁華街を歩いていた。隣を歩くルーティと共に、買い物を済ませる為である。
「おまっ……少しは察しろって!」
「何それ」
ちなみに、カービィは現在携帯でロイと話しているのである。何やら必死に訴えるロイに、カービィは溜め息を吐いて。
「……あのさ。それ、今更だよ」
「そりゃそうだけど!」
「フォックスじゃあるまいし」
呆れたように応対するカービィを、ルーティは怪訝そうに見つめている。カービィは視線に気付くと、ただ、にこりと笑って。
「だから!」
「あーもう。切るよ」
「ば、っ聞け! 切るな!」
ロイにしては必死だ。
カービィは既に親指を携帯の電源ボタンに向けていたが、改めて溜め息。
「じゃ、どうすりゃいいわけ――」