マスターに御用心!
「貴様ッ!」
成す術もなく、勢いでその場に押し倒されてしまったユウ。ここでどちらかといえば、顔を赤くしてるのはリムの方である。
「ちょっと、どういうつもりよ!」
「お前がどういうつもりだ!」
「知らないわよ!」
嫌なら離れればいいのだが、そんなのはトレーナーの命令次第。ドンキーは慌てて、マニュアルを開き、ページを捲る。
「あ、あれや! ユウ! まもる!」
「何で受け身なんだ!」
技には詳しくない様子のドンキー。
「ふふ……ではいきましょうか。リム」
リンクはにこやかに、
「メロメロ、です!」
それって。
「ふ、ふざけるな!」
察したユウは大慌て。
すると間もなく首輪が光り、リムは頭を垂れた。そこで何故か微笑を浮かべ、腰に跨がっておもむろに首元のボタンを外す。