マスターに御用心!



「貴様ッ!」

成す術もなく、勢いでその場に押し倒されてしまったユウ。ここでどちらかといえば、顔を赤くしてるのはリムの方である。

「ちょっと、どういうつもりよ!」
「お前がどういうつもりだ!」
「知らないわよ!」

嫌なら離れればいいのだが、そんなのはトレーナーの命令次第。ドンキーは慌てて、マニュアルを開き、ページを捲る。

「あ、あれや! ユウ! まもる!」
「何で受け身なんだ!」

技には詳しくない様子のドンキー。

「ふふ……ではいきましょうか。リム」

リンクはにこやかに、

「メロメロ、です!」


それって。


「ふ、ふざけるな!」

察したユウは大慌て。

すると間もなく首輪が光り、リムは頭を垂れた。そこで何故か微笑を浮かべ、腰に跨がっておもむろに首元のボタンを外す。
 
 
8/23ページ
スキ