マスターに御用心!



「じっじゃあこの首輪は……」
「はあ? いい加減気付こうよ」

クレイジーは呆れたように。

「それは“ポケモンには外せない”ってだけの造りで、ただの首輪。技を出す直前に光る人気ポケモングッズだよー」

マスターは続けて。

「首輪、フィールド共に細工が成されていないのはピチカ、ユウの行動を見ても明らかだったはず。相変わらずの阿呆だな」

ということは。

今回、X部隊メンバーは揃いも揃って神様のお遊びに振り回されたってこと――!?

「ま、教訓になったってことで」
「これからはもっと用心するんだな」

マスターとクレイジーはにこりと笑って。

「御愁傷様」

薄紫色の光がマスターとクレイジーの体を包み込んだかと思えば、徐々に収縮し、やがて消え失せて。ルーティは戦わずに安心したのか、その場に座り込んでしまい。

「はー、よかっ」
「……ふっ」

スピカは大きく息を吸って。

「ふざけるなああっ!」


マスター関連には、御用心ということで。


「そういや、ブラピって何でここに」
「誰がブラピだ」



end.
 
 
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