マスターに御用心!
ならば、とばかりに駆け出すリンクやドンキー、更にフォックスやルイージまで。
「ってお前は使わないだろ!」
「僕はマスターボールでこの世の全てのお化けを閉じ込めなきゃいけないんだ!」
「オバキューム使え!」
目指すはマスターとクレイジー。
「どうする? 兄さん」
「仕方ないな」
マスターとクレイジーは共に手を繋ぐと、ふわりと空へ。誰もが見上げる中、マスターはそれらを目に微笑する。
「……それだけ優秀なものがあったとして、自身が使わないのは何故だと思う?」
マルスは目を開いた。
「まさか」
「そんなものはそもそも“無い”からだ」
はい?
「てーか、僕達神様はね。神様以上に万能なものは造らないってルールがあんの」
「お陰様で楽しめたがな」
口々にクレイジーとマスターが話せば、辺りはしんと静まり返ってしまい。