マスターに御用心!



案の定、ピチカは泣きながらフィールドを飛び出してしまい。……ということは。

「戦線離脱による試合放棄と見做し、ピチカ失格。勝者、ローナ・トゥーンチーム!」
「ありゃまー」

マリオが片手を振り上げると、拍手喝采。

とりあえずトゥーンと手を打ち合ったローナだったが、やはり言うべきではなかっただろうかと人差し指で頬を掻いて。

「後で謝っとこかなぁ」
「ディディーも絶対謝れよ」
「わぁーってるって」

トゥーンとディディーは揃って、溜め息。

「……勝ったの僕だよね?」


そしてようやく、第四回戦。

「東から攻めるは雷撃の天才、ルーティ!」
「西から攻めるは焔の魔獣、ネロ」

拍手喝采の中、左右距離を置いて現れたのは、ルーティ・ウルフチームとネロ・レッドチーム。これは期待が持てそうだ。

「負けないからね!」
「望むとこ」
「ちょおおっと待ったああ!」
 
 
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