マスターに御用心!
「行けるか? ローナ」
「んー」
対するローナは例え効果抜群でも掠めた程度ではダメージも少ないのか、一旦後退して距離を取ると、ピチカを見つめて。
「ピチカさぁ」
ローナはへらへらと笑いながら。
「さすがの僕でもAは卒業したぞー?」
言ってはいけないことを。
「おっとこれはどういうことでしょうか。兄さん、解説よろしく」
「姉のシフォン直伝のどくどくだな。相性はともかく、効果は抜群のようだ」
クレイジーとマスターが口々に話していると、ショックを受けて固まっていたピチカがその場にがくんと両膝を付いて。
「そ、そんな……っ」
「挫けるなピチカ! これから育つさ!」
「う、」
励ますディディーだったが、却って逆効果だったらしくピチカは立ち上がると、
「ばかー!」