マスターに御用心!



どうやらトゥーン、ピチカと組めなかったからと少しばかりふてくされてるらしい。

「それじゃあ第二回戦!」

審判のマリオがホイッスルを鳴らして。

「始めっ!」
「ピチカ、かみなりパンチ!」

開始直後にディディーは格好を付けて指差し、命令を下す。ピチカは了解とばかりに駆け出し、右の拳に電気を纏わせる。

「アクアジェット!」
「あいさー!」

負けじとトゥーンが左腕を打ち払うと、ローナは駆け出して。彼女が走れば何故か水飛沫が上がり、さながら水鉄砲のようで。

「っんきゃ!」

とはいえ、ローナが繰り出したのは先制技。ピチカの拳を掠めたものの、ローナはピチカに纏った水諸共体当たりして。

「ピチカ!」
「へ、平気……っ」

吹っ飛ばされた彼女に安否を確認するディディーだったが、当の本人は少々の掠り傷を負っただけですぐに立ち上がり。
 
 
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