マスターに御用心!



――それにしても、だ。

「そうだな。……お前の言う通りだ」

オリマーは傍らでこそこそと話してくる赤ピクミンの意見に頷き、未だリオン相手に毒を吐き続けるシフォンを見遣って。

「毒が、効いていない……」

そこでカービィは不適な笑みを浮かべ、

「まぁね。当たり前じゃん?」
「マゾだからか」
「つ、強くは否定しないけど違う」

カービィはオリマーに視線を送る。

「じゃあ、何なんだ」
「ふっふっふ……何故ならば!」
「はいここで解説入ります兄さんどうぞ」
「っこらぁああ!?」

不服そうな叫び声は差し置いて、クレイジーに振られるとマスターは頷いて。

「ポケモンにはタイプというものがある」

マスターはふっと笑って。

「近年では二つのタイプを持つポケモンも少なくはない。……そう。彼、リオンのタイプは格闘、鋼! つまり!」

シフォンを指差し、

「お得意の毒は効かない!」
 
 
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