マスターに御用心!
「……ぁ」
そりゃあ、自分だって男だ。
女という生き物に反応くらい示す。ユウは暫し固まっていたが、瞳が金色に煌めき、
「きゃっ」
その場から掻き消すように、消えた。
「……あらぁあかんて、リンク」
「ちょっとやりすぎましたかね」
リムは顔を上げて。
「……え?」
「はーい。戦線離脱による試合放棄ってことで、ユウは失格。リム、おめでとー」
クレイジーの判断により、拍手喝采。
「勝者、リム・リンクチーム!」
「え?」
「いいんです。詮索しないでください」
マリオが片手を振り上げるも、未だ状況が掴めない様子のリム。彼女には申し訳ないことをさせたので、黙っておこう。
「敗者復活はあるんだろうな……」
「いやぁ、その前に戻ってこないかと」
指の骨を鳴らすネロに、レッド、溜め息。