可愛いは正義!?



「クッパ!」
「なん」
「どっちが可愛い!?」

二人同時に駆け寄ってきたかと思えばそんなことを訊ねるので、クッパは一瞬目を丸くしたが、本を閉じると傍らに置いて。

「我が輩が、決めるのか」


“可愛い”なんて発言は、こんな格好をしていれば誰だってすぐに口にするだろう。

そこでカービィは判定する人間を、ある程度絞ることにした。計五人、その内の一人というのがクッパというわけである。

カービィが選んだ五人は素直という単語と縁がない。彼らに“可愛い”と言ってもらうのは、なかなか難しいというわけだ。


「面白そうじゃねーの」
「僕だったらルーティかなぁ」

一緒に暇潰しに来ていたマリオとルイージは、判定を任されたクッパに羨ましそうな視線を送り、口々に話して。
 
 
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