可愛いは正義!?
――とは言いつつも。
「かっ勘違いすんなよ! 俺はルーが一人じゃ恥ずかしいだろうと思ってだな!」
ルーティの後ろに隠れながらしっかりとついてきている、スピカ。どうやら自分一人では恥ずかしい上に心細いらしい。
「あのね。対戦相手と一緒に行動してたら勝負にならないでしょ」
「うっ五月蝿い! 俺の勝手だろ!」
ツンデレって扱いにくいなぁ。
間もなく、二人が辿り着いたのは様々な本が並べられた書斎部屋。書斎、といっても無駄に広い其処はまるで図書室。
「なんや、可愛ええなぁ」
入って早々、暇を潰しに来ていたドンキーは二人の姿を目に、小さく笑みを溢して。
テーブルの上に腰を下ろして本に目を通していたこの男、クッパもふと顔を上げて見据える。――ターゲット、発見。