可愛いは正義!?



「おっお前は平気なのかよ!」

もう慣れた。

とは言えず、スピカに指差されてぱっと顔を背けるルーティ。はいはい、とカービィは手を打って騒ぐスピカを静止させて。

「ルールを説明するねぇ」

カービィは二枚の紙を取り出す。

「この紙に、より多くのメンバーからサインを貰えた方が勝ちなんだけどぉ……」

かくん、首を傾けて。

「それだけじゃつまらないよね」

ルーティとスピカは顔を見合わせる。

「僕達は……」
「それで構わねえけど」
「えー? 僕がつまんないじゃーん」

お前がかよ。

「で、どうすんだよ」

こんな格好だし、これ以上の羞恥は無いだろうと双方諦めて。スピカが溜め息混じりに訊ねると、カービィはにっこり。

「えっとねぇ」

――彼の提案に、愕然とした。
 
 
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