可愛いは正義!?
「わ、わ……っ」
内腿をいやらしい手付きで撫でられては、思わずそんな声も出てしまう。頬を赤らめ、微かに震える様は姿同様、まさに兎。
「かんわいぃー……」
抵抗が出来ないのをいいことに、でれでれしながらルーティの反応を楽しむロイ。
「剣道に携わる者なら」
……ま。
「言動を慎み、恥を知れ」
それも長くは続かないわけで。
メタナイトが助けてくれたお陰で二人は無事生還したが、まだ本題が残っている。
とりあえず、説明はしたのだが。
「さっきから理解出来ないことばっかやらされてる気がすんだけど」
「あはは……」
さすがに同感。二人は成り行きで徒競走をすることになり、現在はスタートラインに立って適当な準備運動中。
もちろん、提案したのはメタナイト。
こんなので本当にどちらが可愛いかどうかを見定められるのか……他でもない彼なのだ、とりあえず信じてみるか。