可愛いは正義!?
一方、部屋の外では。
「……静かだね」
さっきまでスピカの声が聞こえていたのに、何故かしんと静まり返っていて。
暫く、耳を澄ましていると。
「うわああぁあ!?」
スピカの、叫び声。
「っまさか」
慌てて扉に駆け寄っては勢いよく開き、部屋に飛び込む。スピカはちょうど、扉の前まで避難してきていて。
「す、スピカ殿……それ、反則……っ」
見ればリオンは鼻血をだらだらと流しながら、その場に横たわっている。ユウは小さく息を吐き出して、スピカの元へ。
「貸せ。サインしてやる」
「お、おう」
紙を差し出すスピカと横たわっているリオンを交互に見つめつつ、ルーティは。
「ね、何したの?」
……言えない。