可愛いは正義!?



「ど、どうしても……触り、たい?」
「わんっ!」

今のは返事なのか。

この際羞恥心なんてものは捨てて二人きりという状況を利用し、ルーティはおもむろに胸元の服の縁に中指を掛けて。

「すっ……少しだけなら……」

見えるか見えないか。縁を引いて焦れったく肌を露出させながら、見上げる。

「いい、よ……」

頬を染め、潤んだ瞳で。


可愛すぎた。


「……あれ」

反応がない。かと思いきや、

「ルーティ殿ぉぉぉ!」

天性の 変態が 飛びだしてきた!

「そこまでだ」
「あふんっ!」

と、飛びかかろうとするも呆気なく、ルーティに躱された挙げ句勢いよく開いた扉の餌食に。壁に、減り込んでいる。
 
 
15/24ページ
スキ