可愛いは正義!?



「えーと」

ルーティとスピカは複雑そうな表情を浮かべて。二人は次のターゲットを見つけるべく、食堂にやって来たのだが。

「……ど、どっちが可愛い、かな」

ルーティが遠慮がちに訊ねている相手の正体は、ガノンドロフ。悲しいかな、彼らの判定をする次なるターゲットである。

「愚問だな」

なかなかストレートなことを。

「さっさと決めろよな」
「まあまあ」

二人の姿を眺めるだけでなかなか答えようとしないガノンドロフを、スピカは睨み付けて。ルーティがそう睨むなと宥めていると、ガノンドロフはふんと鼻を鳴らし。

「こっちに来い」

と、命令。

ルーティとスピカが歩み寄ると、ガノンドロフは腕を組みつつ、じっと見下ろして。

「な、何なんだよ……」

こんなことに意味はあるのか。スピカは眉間に皺を寄せ、怪訝そうに見上げる。
 
 
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