可愛いは正義!?



本は取れてないのに、いいのだろうか。

ルーティとスピカは顔を見合わせ、首を傾げるもクッパの元へ。クッパはひょいとテーブルの上から下りると、目の前にやって来たスピカの頭の上にぽんと手を乗せて。

「貴様の、が……その、好みだった」
「俺の……?」
「可愛かったんやて!」

思わず口を滑らせるクッパを慌てて突き飛ばし、ドンキーが通訳。スピカは疑問符を浮かべつつも、紙を差し出して。

「じゃ、これにサインを」


ルーティとスピカが立ち去った後で。

「尻尾、下着に付いてるんだね」
「凝ってるよなぁ」

ルイージとマリオは口々に話して。

「ピンクは反則やわ」
「きっ貴様もそう思うか! そうか」
「ザァンネン。白派でしたー」

しっかり見てたんやな、と笑うドンキーの頭にクッパは拳骨を一発、お見舞いした。
 
 
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