こっち向いて男子!



嫌なわけがない。

「じ、じゃあ」
「お願いします……」

恥ずかしげに目を逸らしながら応える二人に、ドンキーはもう口元を手で覆いながら顔を背けて、肩を震わせている。一方でピチカはにこりと笑って、まずはフォークを手に取るとパスタをくるくると慣れた手付きで巻いた。

膝の上に手を置いてぴんと背を伸ばし、緊張している様子のトゥーンに。

「はい。あーんして?」


……数分後。


「やったらほんまに食べてまうで?」

訊ねるドンキーに、

「い、いらない……」
「もう今日はこれ以上何も喉通したくない……」

双方テーブルに突っ伏して、放心。


「ね、メタナイト」

カービィは肘で小突いて囁いた。

「……後ろ」

疑問符。何があるのだろうと素直に振り返る。

「ぶふっ」

それまで飲んでいたメロンソーダも思わず吹き出す。

ち、ちょっと待て。

「よいしょ……」

ちょっと待てえええっ!?
 
 
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