狼の休日



「さて。再開しようかリンクど」
「ばっ……やめ、くすぐった……ぁ」

洗面所から出てきたリオンが目にしたのは、ユウをその場に押し倒して顔や首筋を舐めている、リンクの姿だった。

改めて断っておくが、彼は狼の姿である。

「き、貴様! こいつを何とかしろ!」

ユウはそう言うが、狼の正体を知っているリオンは固まっている。今でこそ狼であるが、その正体はリンクなのだから。

「……成る程、な」

リオンは何故か腕を組んで。

見ればユウの服はすっかりはだけてしまっていた。ちらつく肌は微かに唾液で濡れており、当のユウも引き剥がそうともがいていたお陰で浅く呼吸を繰り返している。

「何をぼさっとしている、このっ」
「私も大人なのでな。ここは公平に……」

リオンはぐっと拳を握って。

「混ぜてください!」
「貴様ぁぁ!?」
 
 
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