せんせい!



「せんせー、せんたいごっこしよー!」
「うむ。悪役なら任せておけ!」

幼児に戦隊ごっこを提案されて、ノリノリで悪役を買ったクッパ。まあ、こいつ自身悪役なんだし違和感は無いのだが。

「ふはははは……地獄の業火で焼き付くしてくれるわぁ! 覚悟するのだな!」

表情は替わって悪い顔。

「こっこわくないぞ……」
「い、いっけぇー!」

ビビらせてんじゃねーか。

「ぐわああぁあ!」

ま、それでもわざと負けてやってるところは大人というか。ウルフはその様子を眺めていたが、ふとデデデに視線を向けて。

「せんせー、なにしてあそぶ?」
「そうだな……チェスはどうだ」
「ちぇすぅ?」

さすが金持ち。難しいことを。

今時の子供にチェスは無理だろ。揃って首を傾げる幼児を目に、ウルフは溜め息。
 
 
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