せんせい!
今回の任務――ウルフ、デデデ、クッパ、ガノンドロフの四人は、共同任務で保育園に向かい、本来の保育士に代わって幼児の相手をすることになっていた。
しかも、その内容は此方に着くまで決して明かされず。詰まる所はめられたわけだ。
「せんせー、しっぽはえてるぅー!」
「ぁ、触んな!」
子供というのはどうしてこうも好奇心が旺盛なのか。狼なんて童話ではあんなに危険な生き物として挙げられているのに。
大体、どうして幼児なのか。せめて小学生なら常識があるので、言動も相手を見て慎むのだろうが……幼児は違った。
「おみみがすっごくでっかーい!」
「触んなっつってんだろ!」
現在、ウルフは保育園の教室で幼児達に弄ばれている。予想はしていたが、耳や尻尾に触れられて……感覚が麻痺しそうだ。
「随分と人気ではないか」
そしてこの男。
クッパは両手をそれぞれ幼児と繋いで、遊んでいた。一児の父とだけあって、子供には弱いのか……本人も楽しそうである。