せんせい!
「いいか! 俺達は!」
ばっとマントを靡かせて前に出たフォックスだったが、数秒の間を置いて。
「……怪盗だ!」
「分かってんだよ」
そりゃ、マジシャンを呼んだ覚えはないし……怪盗を呼んだ覚えもないけれど。
「早い話、子供達を拐いに来たんだよね」
さらっと答えるカービィに、普段悪役である四人の警戒が強まる。今は任務を遂行し、幼児達を守り抜くのが先決だ。
「拐って、どうするつもりだ」
ウルフが訊ねると、リンクは手の甲で口元を隠しつつ、小さく笑みを溢して。
「売春、ですかね」
とんでもねえ!
「そんなことは我が輩が許さんぞ!」
「その前におまわりさんが許さないがな」
とりあえず近くにいた幼児達を後ろの方へ追い遣り、物陰に隠れさせてクッパとデデデは構える。ウルフも前に出てきて。