せんせい!
突然、教室の扉がガラッと開いて。
「悪い子はいねえかああ!」
しん、と静まり返る。
こんな格好ではあるが、現れたのはカービィである。すかさず、遅れてやって来たマリオがカービィの頭をハリセンで叩いて。
「なまはげかっ!」
「った。別にいいじゃん、悪役だし」
カービィは叩かれた箇所を摩りながら、唇を尖らせて。堂々と現れた彼らだが、目を覆うように白い仮面を被っている。
とはいえ、ウィッグを被っているわけでもあるまいし、身長も変わってないのだが。
「だっ誰だ貴様達は!」
警戒し、幼児を庇うようにしながらクッパが声を上げている辺り、気付いていない。
無論、他三人も。どうやら、彼らがこんな変な格好をするはずないと思い込んでいたお陰で、疑おうとはしなかったらしい。