せんせい!



場面は変わって、保育園の教室。

「ったく。こんなのが楽しいかよ」
「きゃははっ」

女の子が抱っこをせがむので仕方なく両脇に手を回し抱き上げてやれば、女の子は楽しそうにはしゃいで。これならどうだ、と振り回してやればこれが案外好評。

「楽しそうだな」

にやにやしながらデデデがぽつりと呟けば、ウルフはびくっと肩を跳ねさせて。

「べ、べっ別に」
「乗り気だったじゃないか。っと」

ちなみに現在、デデデは幼児を相手にチェスを楽しんでいる。おいおい、相手の子供は分かってやっているのだろうか。

「バカみたい」
「なっ」

そして、何故かちょっかいを出してくるようになった、先程本を読んでいた男の子。

「おカネをもらってかえったら?」
「この餓鬼……ッ」

女の子を床に下ろし、いい加減にしろと指の骨を鳴らした、その時だった。
 
 
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