恋愛ナルシスト
……、名前?
そういえば考えたこともなかったな。
「お前に出来るか?」
ロックマンにしては珍しく挑発と思しき発言だった。
「ば……馬鹿にすんな!」
名前を言って告白をするくらいどうってことあるもんか!
「見てろよ!」
呆気なく乗せられて意気込むパックマンをじっと見つめるロックマン。
「ろっ」
……ロック?
「ろ……」
あれ。マークは普通に呼んでたよな。
他の奴だって隊長の前に付けて呼ぶことがあるのに。
「……ぁ」
なんだこれ。
「ろ……ロック」
変に、ドキドキして。
「……お」
上手く喋れないし。
「オレと、付き合って……」
顔見れないし――