恋愛ナルシスト
……また。
「見直したよ」
オレが何をやったって。
結局、この人は。
「何だよそれ」
くっと拳を握り締めて。
「それだけかよ」
こぼして。
「怒らないのかよ」
――吐き捨てる。
「仕事が出来りゃいいのかよ!」
頭の中がグチャグチャだ。
「……隊長はいつもそうだよね」
自嘲気味にやるせない笑みを浮かべて語り出すパックマンに。
「何をして、何を残したかが全てで。それ以外のことなんて目もくれない」
ロックマンは暫し言葉を失って目を丸くする。
「……もっとよく見ろよ!」
苛立ちを。床を足で強く踏み鳴らし、ぶつけて。
「あの時だって!」
再生する。
「黄色い種族の生き残りじゃなくて。フォーエス部隊の出来る隊員じゃなくて!」
胸に手を置いて握り、叫ぶ。
「パックマンから告白されたんだって!」