おにゃのこ祭
一方、部屋の外では。
「なかなか出てきませんわね」
「そりゃそうでしょ」
ゼルダとサムスが壁に背を預け、のんびりと待機。女装を確認すれば、モニタールームのピーチが無線で知らせる仕様だった。
「聞こえる? 四番に動き有りよ」
ピーチの声に、シフォンとローナは揃ってとある部屋の扉の前へ。共に顔を見合わせて頷き、ローナがロックを外す。
「着替えさせたぞ」
現れたのはウルフ。親指で後方を示すので見てみれば、女装してウルフの後ろに隠れる男の娘……いや、ルーティの姿が。
「あら。可愛いわね」
くすくす笑うシフォン。ルーティはすっかり縮こまっていたが、ローナは腕を掴むとウルフの後ろから引っ張り出して。
「うわわっ!」
「恨まないでねぇー……そぉいっ!」
次の瞬間、ローナは楽しそうにルーティのワンピースを下から上へと掻き上げる――