おにゃのこ祭



「まっ」

ルーティが繰り出したのはチョキ。

「負け、た……」

そしてウルフが繰り出したのは――グー。

がっくりと項垂れるルーティの肩をぽんと叩き、ウルフはベッドの上に寝転ぶ。

「くだらん作戦だな」
「ぼ、僕って信用ないんだね……」

ふんと鼻で笑うウルフにルーティは自嘲するように笑うルーティ。渋々と衣服を手に取り、広げて見てみては溜め息。

淡い黄色を基調にしたワンピース。白のリボンやフリルが可愛いじゃないですか。

「着たくねえのか」
「当たり前でしょ。……うわ、サイズSだ」

なるべくしてなったってか。

するとウルフは起き上がり、ルーティをぐいと引き寄せて。当然、ルーティはすっぽりとウルフの腕に納まってしまい。

「へ……?」
「俺様が着替えさせてやる」

それって。

「いやぁああぁあ!?」
 
 
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